京ぽん2(WX310K)には複数の USB モードがあり、どれをどう選んだかによって USB デバイスとしての見え方が変わってくる。これについてちょっとまとめてみた。(12/8 追記: 図解したものをこっち におきました)
二つのシリアルモード
まず、USB設定にある以下のメニューが一つめのポイントだ。
これにより 310K は標準的な USB-CDC シリアル機器と振る舞うか、AH-K3001V 互換の独自インターフェイスとして認識されるかが変わってくる。もちろん、[1]が標準 CDC 、[2]が独自インターフェイスだ。仮にここでは前者を標準モード、後者を互換モードと呼ぶ。
標準モードの場合は、Mac に繋ぐと以下のように認識される
VendorID は 0x482 (十進数では1154)で京セラを示し、Product ID は 0x291(十進数で657) となる。この0x291が が京ぽん2を示すと言える。bDeviceClass が2のため、標準的な Communication デバイスと見なされるのだ。この場合、Mac OS X 標準添付の AppleUSBCDC ドライバーがマッチングしてロードされる。もちろん、適切に設定すればこのまま 310K を使用してダイアルアップ接続をすることができる。(付属 CD-ROM のインストールは実はほとんど必要ない。)
ただし、この状態ではあくまでモデムとしてしか使うことができず、京ぽん2のデータフォルダやブックマーク、スケジュールへアクセスすることはできない。
互換モードの場合は、こうなる
bDeviceClass が 255、VendorSpecific になったのが分かる。対して VendorID は 0x482で変化がないのに対し、Product ID は 0x203 (十進数で515)と京ぽん1(AH-K3001)とおなじになる。このため、VendorID/ProductID が一致するため AHK3001Driver (神ドライバー)がマッチしてロードされるというわけだ。
(これは京ぽん1の場合。ディスクリプタを見る限りでは区別がつかない)
互換モードの場合、モデムとしてのポート以外にも京ぽん内部のデータをやりとりするデータポートが用意されるため、これを経由してデータフォルダやブックマーク、電話帳にアクセスすることができる。今分かってる限りでは、互換モードでは以下の二点以外に京ぽん1と京ぽん2で動作に違いはない。このため、京セラ純正のツールやドライバーはもちろん、神ドライバー及びツールもそのまま利用可能だ。これは WPC や CETEC での話や試行と一致する。
- データフォルダに「フォト」という分類が増えた
- スケジュールの転送が可能になった
マスストレージ
あともう一つのポイントとして、「マスストレージとして使用するか」がある。
これは京ぽん2を USB で接続したり、メニューから「USBマスストレージ」を選択すると表示される。これを[1]はい、にすると、一旦USBバスから切り離され、今度は以下の用に接続される
...どういう理屈か分からないが、ProductID が「0x291」ではなく「0x290」になっている。ひょっとしてマスストレージの場合とCDCの場合で異なる USB モジュールが動作してて、それぞれ別プロダクトと見なされているのだろうか? なお、画面では切れているが Composite デバイスでこの中のインターフェイスとして MassStorage/SCSI なものが入っている。残念ながらマスストレージとしてマウントされるのは miniSD メディアだけで、内蔵メモリのデータフォルダはマスストレージでは認識されない。(これはマニュアルにあるとおり)
でもって私は miniSD を持っておらず、実際にマウントを試すことはできなかった。
付属CD-ROMは何をやってるの?
付属CD-ROMのセットアップツールがやってるのは、結局の所、CCLファイルのインストールと Venturi の圧縮機能のインストール、それからプロバイダー向けの設定を用意してくれるだけだ。なので、京ぽん2を使う場合特に入れる必要はない。CCL ファイルはこれまでのように I-O DATA PCSDAH-ADP (AH-S101S) あたりを流用するか、JRC USB MODEM あたりを使えば問題ない。ただ、折角なので KYOCERA USB MODEM の CCL だけ手動で入れておくというのも良いだろう。CCL は「Easy Setup Tool/Macintosh/KYOCERA/DRIVER/KYOCERA USB MODEM」にある。何故か実行パーミッションがついているが、中はCCLファイルなので気にする必要はない。
あと、これはどっちかというと Mac OS X の側の話になるが、ダイアルアップ接続について、Mac OS X では、最初の一つめの接続先(主電話番号)だけはシステム環境設定のネットワークのPPPタブで設定する。それ以外の接続先はインターネット接続で設定する。そして、この二つの設定は同期していないのだ。つまり、主電話番号のモデムスクリプトを KYOCERA USB MODEM に切り替えても、それ以外の接続先のモデムスクリプトは自動的には切り替わらない。PPP やモデムのタブの細かい設定を切り替えたときも、主電話番号の場合は「今すぐ適用」ですぐに認識されるが、それ以外の番号の場合、設定が追従しないことがある。その上、主電話番号についてはインターネット接続では設定を書き換えることができない。
複数の接続先を管理している場合、まずシステム環境設定の方で主電話番号を設定、これで確実に繋がるのを確認してから、インターネット接続の方で接続先を増やすといい。
なお、京ぽん/京ぽん2で接続する場合、以下の点さえ気をつければ特に問題なく接続されるはずだ
- モデムスクリプト(CCL)は適切なのを選んでいるか。
デフォルトの「Apple Internal 56k modem 」のままだとまず間違いなく接続に失敗するので注意 - モデムタブの「電話をかける前に発信音を確認」のチェックを外す
- PPP タブの「PPPオプション」で表示される詳細オプションで「PPPエコーパケットを送信」を外しておく
これは不要かも知れないが、もしうまく繋がらない場合は確認してみるといい